2020年07月21日
ニュースリリース
グロービス、AIラーニングシステム「GAiL」の提供を開始
記述式演習問題の自動採点・フィードバックを日本で初めてAIで可能に
グロービス(東京都千代田区、代表:堀義人)は、AI(人工知能)による記述式演習問題の自動採点・フィードバックを可能にした日本初のAIラーニングシステム「GAiL」β版の提供を開始しました。今年4月より定額制動画学習サービス「グロービス学び放題」の個人会員向けにトライアル提供を実施していましたが、7月より法人会員を含めた10万人の会員に対してβ版の提供を開始します。
※β版:今後機能追加や対象コースの拡充を予定しているため、β版としています
GAiLは、AIを活用した経営基礎力向上のための学習支援ツールです。学習者がオンライン上でビジネスケースを読み進めながら設問に解答すると、解答内容をAIが深層学習アルゴリズムを使った自然言語処理により解析し、個別の解答に寄り添った解説やアドバイスが表示されます。これにより、これまで自動化が難しかった記述式演習問題の解答のフィードバックについて、学習者はいつでもすぐに受け取ることができます。現在は「グロービス学び放題」提供講座のうちクリティカルシンキングなどの思考系、戦略系、リーダーシップ系科目を中心として対応しており、カバーするテーマは今後拡充を予定しています。提供する動画の視聴に加えて、「設問に解答する→フィードバックを読む」というプロセスに取り組むことで、「わかったつもり」ではない、よりしっかりとした理解や知識の定着を目指します。
GAiL搭載のAIは、2017年2月に設立された「グロービスAI経営教育研究所」(GLOBIS AI Management Education Research Institute、略称GAiMERi)で研究・開発されました。GAiMERiは、企業の人材育成や組織変革など教育現場から得られる知見と、AIをはじめとするデジタルテクノロジーや認知科学の発展がもたらすイノベーションを統合し、次世代の経営教育モデルの研究開発を推進する研究所。所長にはグロービス経営大学院教授の鈴木健一が、アドバイザリーボードにはヤフー株式会社CSO(チーフストラテジーオフィサー) 安宅和人、東北大学大学院情報科学研究科教授 乾健太郎、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長/所長 北野宏明、東京大学大学院工学系研究科教授 松尾豊、の4氏が就任しています。
グロービス経営大学院では、2016年度からビジネスにイノベーションを生み出すリーダーを育成する「テクノベート」の科目提供を開始しています。「テクノベート」を標榜する経営大学院として、2019年4月から入試の書類選考にAIを試験導入するなど、挑戦的な取り組みを行ってきました。グロービスは、今後もGAiMERiの研究を活かし、最先端のテクノロジーを活用することで、一人でも多くのビジネスパーソンに最適な学びの場を提供してまいります。
※テクノベートとは、テクノロジーとイノベーションを組み合わせた造語で、主にITに代表されるテクノロジーによって進化、あるいは変化していく新しい経営の在り方を指す言葉
注)リリースの文言から「世界初」という言葉を削除しました。「世界初」という認識はあるものの、証明するに値する十分な物証・データ・論拠を提示できないので、「世界初」を削除して、「日本初」という言葉に置き換えました。2020年7月22日(水)
■「グロービスAI経営教育研究所」の概要
【目的】国内最大のビジネススクールであるグロービス経営大学院、企業の人材育成や組織変革など教育現場から得られる知見と、AI(人工知能)をはじめとするデジタルテクノロジーや認知科学の発展がもたらすイノベーションを統合し、次世代の経営教育モデルの研究開発を推進する。
【開設】2017年2月
【体制】<所長>
鈴木健一 グロービス経営大学院 教授
<アドバイザリーボード>(五十音順、敬称略)
安宅和人 ヤフー株式会社 CSO(チーフストラテジーオフィサー)
乾健太郎 東北大学大学院情報科学研究科 教授
北野宏明 株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 代表取締役社長 所長
松尾豊 東京大学大学院工学系研究科 教授
◆グロービス (https://www.globis.co.jp)
グロービスは1992年の設立来、「経営に関する「ヒト」「カネ」「チエ」の生態系を創り、社会の創造と変革を行う」ことをビジョンに掲げ、各種事業展開を進めてきました。「ヒト」の面では、学校法人としての「グロービス経営大学院」ならびに、株式会社立のスクール「グロービス・エグゼクティブ・スクール」「グロービス・マネジメント・スクール」、企業内集合研修事業 を行うグロービス・コーポレート・エデュケーションとeラーニングやオンラインクラスなどを提供するグロービス・デジタル・プラットフォーム、「カネ」の面では、ベンチャー企業への投資・育成を行うベンチャー・キャピタル「グロービス・キャピタル・パートナーズ」、「チエ」の面では、出版事業ならびに情報発信サイト/アプリ「GLOBIS知見録」により、これを推進しています。さらに社会に対する創造と変革を促進するため、一般社団法人G1によるカンファレンス運営、一般財団法人KIBOW による震災復興支援および社会的インパクト投資を展開しています。
グロービス:
・学校法人 グロービス経営大学院
・日本語(東京、大阪、名古屋、仙台、福岡、オンライン)
・英語(東京、オンライン)
・株式会社 グロービス
・グロービス・エグゼクティブ・スクール
・グロービス・マネジメント・スクール
・企業内集合研修
・出版/電子出版
・「GLOBIS知見録」
・株式会社 グロービス・キャピタル・パートナーズ
・顧彼思(上海)企業管理諮詢有限公司
・GLOBIS ASIA CAMPUS PTE. LTD.
・GLOBIS Thailand Co. Ltd.
その他の活動:
・一般社団法人G1
・一般財団法人KIBOW
・株式会社 茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメント
■本件に関するお問い合わせ先
グロービス 広報室 担当:田村菜津紀
E-MAIL: pr@globis.co.jp