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グロービス、企業価値向上につながる「ウェルビーイング経営」を提言 旭化成、SCSK、パーソルテンプスタッフ、丸井、みずほFG、楽天グループの6社と共同でレポートを発行

カテゴリー:企業研修

株式会社グロービス(東京都千代田区、代表取締役:堀義人)は、旭化成株式会社、SCSK株式会社、パーソルテンプスタッフ株式会社、株式会社丸井グループ、株式会社みずほフィナンシャルグループ、楽天グループ株式会社のCHRO・人事担当役員らとともに、「ウェルビーイング経営を実現する組織・人づくり」に関する議論をまとめた「CHRO Roundtable Report」を発行しました。
「ウェルビーイング経営」とは、従業員一人ひとりの心身の健康や働きがいを尊重し、その充実度を高めることで企業全体の生産性や持続的成長につなげる経営アプローチを指します。

「CHRO Roundtable Report ~ウェルビーイング経営を実現する組織・人づくり~」は、以下のURLからダウンロードできます。
https://pages.globis.co.jp/gce_wp_0931.html

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本レポートは、多様な事業特性や組織文化を持つ日系企業6社とグロービスが、2024年4月から全6回にわたって実施した「CHROラウンドテーブル」での議論をまとめたものです。CHROラウンドテーブルでは、いかに「ウェルビーイング経営」を実践に落とし込み、従業員の幸福度と企業の持続的成長を両立させるかについて、多角的に検討しました。その成果である「CHRO Roundtable Report」では、経営と人事が連動して取り組むべき具体的な方向性やアクションを提示しています。

■背景
社会課題への関心の高まり、投資家の視点の変化、働き手の価値観の多様化という3つの大きな潮流の中、「ウェルビーイング経営」は、企業が持続的成長を遂げるために不可欠な経営戦略となりつつあります。
その中でグロービスは、「人的資本を企業競争力の源泉と捉え、その活用が企業の持続的成長の鍵になる」との強い意識から、6社のCHRO人事担当役員らとともに「CHROラウンドテーブル」を企画。全6回にわたる議論を通じて、事業戦略と組織戦略を統合し、企業価値を最大化する新たな経営モデルの探求に取り組みました。

<社会変化が後押しする「ウェルビーイング経営」>
1. 社会課題と持続可能性への対応
環境問題や食糧難といった地球規模の課題が深刻化する中、企業は経済的価値を追求するだけでは存在意義を果たせなくなっています。国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に加え、日本政府は2030年以降のポストSDGsにおいて「一人ひとりのウェルビーイングの向上」を掲げています。今後は「健康」「成長」「つながり」を実現する社会を目指すことが求められており、企業経営も株主重視の「株主資本主義」から、顧客・社員・地域社会・環境を含む「マルチステークホルダー資本主義」へと移行しつつあります。

2. 投資家の視点の変化
投資家が重視する情報も、財務指標からESG(環境・社会・ガバナンス)や社員満足度、スキル、ブランド価値といった非財務情報へと広がっています。特に「人的資本経営」が注目され、人材を資本と捉え、その潜在力を引き出すことが企業価値の向上に直結すると考えられるようになっています。人的資本への投資は、今や投資家が企業を評価する主要基準の一つであり、ウェルビーイング経営はその実践的アプローチとして位置づけられます。

3. 働く人々の価値観の多様化
ミレニアル世代やZ世代を中心に、働く人々の価値観は「企業成長一辺倒」から「人生の質」へとシフトしています。仕事と生活の調和、自分らしい働き方、企業に属する意味の再定義を求める声が高まり、個人での経済活動を選ぶ若手も増えています。企業には、自社のパーパス(存在意義)を示すだけでなく、社員一人ひとりが自身のパーパスを見出し、「なぜこの組織で働くのか」という問いに応える姿勢が求められています。これは採用力や人材定着に直結する課題です。

■「CHROラウンドテーブル」の内容
「CHROラウンドテーブル」では、グロービスがモデレーターを務め、「ウェルビーイング経営を実現する組織・人づくり」をテーマに討議を進行しました。議論では、ウェルビーイングを高めるための人事戦略や制度設計、リーダーシップの在り方、人的資本に関わるデータの可視化とステークホルダーへの発信方法などが取り上げられました。6社のCHRO・人事担当役員らは、それぞれの実践知を持ち寄り、多様な視点から課題と解決策を検証しました。その成果として、参加企業の実践事例も盛り込み、従業員の幸福度と企業の持続的成長を両立するための道筋を提示しています。本レポートは、その知見を結晶化したものです。

 

■「CHROラウンドテーブル」概要
1.実施時期:
2024年4月~2025年3月

2.参加者:
・ 旭化成株式会社 上席執行役員(人事担当、健康経営担当補佐) 西川 知 氏
・ SCSK 株式会社 執行役員 人事分掌役員補佐(DEIB・Well-being 推進担当) 河辺 恵理 氏
・ パーソルテンプスタッフ株式会社 人事本部本部長 加瀬 洋子氏
・ 株式会社丸井グループ 専務執行役員CHRO 石井 友夫 氏
・ 株式会社みずほフィナンシャルグループ 執行役グループCHRO 兼 グループCDO 上ノ山 信宏 氏
・ 楽天グループ株式会社 常務執行役員Chief Well-being Officer 小林 正忠 氏
※肩書・所属はラウンドテーブル参加時のもの

3.モデレーター:
株式会社グロービス グロービス・コーポレート・エデュケーション マネジング・ディレクター 内田 圭亮

4.実施内容:
ラウンドテーブルを通した意見交換および討議

 

【「CHRO Roundtable Report ~ウェルビーイング経営を実現する組織・人づくり~」のサマリ】
本レポートでは、企業が取り組むべき「ウェルビーイング経営」の考え方や、その実践において陥りがちな難所、及びその突破に向けて参考となる具体的な事例を紹介することで、企業が「ウェルビーイング経営を実現する組織・人づくり」を目指すうえでの指針を提案しています。「ウェルビーイング経営」とは、「組織のウェルビーイング」と「個人のウェルビーイング」の重なりを最大化する経営と定義しました。

ウェルビーイング経営

「ウェルビーイング経営」の定義

「ウェルビーイング経営」の実践によって、企業は持続可能なビジネスモデルを構築し、経済的利益と社会的価値を両立させながら長期的に成長することを目指します。ここで重要なのは、「企業価値が高まり続けている状態」が組織のウェルビーイングであるということです。たとえ社員一人ひとりが働きやすさや働きがいを感じている組織であっても、経済的利益や社会的価値を生み出しておらず、PMVV(Purpose・Mission・Vision・Value)の実現や企業価値向上がなされていなければ、その組織はウェルビーイングを実現できているとは言えません。

本レポートでは、「ウェルビーイング経営」の実践にあたって陥りがちな難所を6つ挙げています。参加企業6社がその難所をどのように乗り越えているのか、事例と共に紹介しています。

本レポートが、多くの企業にとって価値向上につながる「ウェルビーイング経営」の実現に貢献することを目指しています。グロービスはこれからも組織変革、人材育成を支援し、伴走していくことで、企業の持続可能な発展に貢献してまいります。

■特別企画「CHRO Roundtable Report~ウェルビーイング経営を実現する組織・人づくり~」
本レポートの発刊を記念し、レポート内容を深く実践に繋げていただくための特別企画として、読者限定のクローズド・ミートアップ(相談会)を開催します。本レポートの最終ページからアンケートへ回答いただいた方を対象に、抽選でご招待(2025年12月~2026年2月頃に複数回開催予定)し、参加者の課題に踏み込んだ議論の場を提供します。

 

◇グロービスの法人向け人材育成サービス (https://gce.globis.co.jp/
グロービスの法人向け人材育成サービス(GLOBIS Corporate Education)は、企業の経営課題に応じて「企業内集合研修」「アセスメント・テスト(GMAP)」「学習管理システム(GLOPLA LMS)」など、多彩な研修ソリューションを提供しています。2025年3月末時点で延べ3,400社(年間)以上の企業に導入されており、企業の人材育成・組織開発・事業開発において豊富な実績を誇ります。さらに、日経平均銘柄企業に選ばれた上場企業225社*の約88%が導入しており、幅広い企業から高い評価と支持を得ています。集合研修は、日・英・中のマルチ言語に対応し、マルチタイムゾーンでオンラインはもちろん、国内外の希望地で実施が可能です。グロービスは、こうした柔軟な研修提供を通じて、企業の持続的な成長を力強く支援しています。
* 「日経平均株価」は日本経済新聞社の著作物です

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◆グロービス (https://globis.co.jp
グロービスは1992年の設立来、「経営に関するヒト・カネ・チエの生態系を創り、社会の創造と変革を行う」ことをビジョンに掲げ、各種事業展開を進めてきました。「ヒト」の面では、学校法人としての「グロービス経営大学院」ならびに、株式会社立のスクール「グロービス・エグゼクティブ・スクール」「グロービス・マネジメント・スクール」、企業内研修事業を行うグロービス・コーポレート・エデュケーションとeラーニングやオンラインクラスのほか定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」などを提供するグロービス・デジタル・プラットフォーム、「カネ」の面では、ベンチャー企業への投資・育成を行うベンチャー・キャピタル「グロービス・キャピタル・パートナーズ」、「チエ」の面では、出版事業ならびにオウンドメディア「GLOBIS 学び放題×知見録」により、これを推進しています。さらに社会に対する創造と変革を促進するため、一般社団法人G1によるカンファレンス運営、一般財団法人KIBOW による震災復興支援および社会的インパクト投資を展開しています。

グロービス:
学校法人 グロービス経営大学院
・日本語(東京、大阪、名古屋、福岡、オンライン)/英語(東京、オンライン)

株式会社 グロービス
・グロービス・エグゼクティブ・スクール
・グロービス・マネジメント・スクール
・企業内研修
・出版/電子出版
・「GLOBIS 学び放題×知見録」/「GLOBIS Insights」
・「GLOBIS 学び放題」/「GLOBIS Unlimited」

グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社
顧彼思(上海)企業管理諮詢有限公司
GLOBIS Asia Pacific Pte. Ltd.
GLOBIS Asia Campus Pte. Ltd.
GLOBIS Thailand Co., Ltd.
GLOBIS USA, Inc.
GLOBIS Europe BV
GLOBIS Manila Inc.

その他の活動:
・一般社団法人G1
・一般財団法人KIBOW
・株式会社茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメント
・株式会社LuckyFM茨城放送

【取材に関するお問い合わせ先】
グロービス 広報室 担当:土橋涼
E-MAIL: pr-info@globis.com

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