2023年11月08日
ニュースリリース
社会人の約6割が、「キャリア目標なし」「学習習慣なし」「自社DXに関心なし」 GLOBIS 学び放題 社会人意識調査から見えた、リスキリングへの意欲喚起の必要性
株式会社グロービス(東京都千代田区、代表取締役:堀義人)が提供する定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」は、社会人の学習実態や仕事に関する課題について調査を実施し、結果を発表しました。
今回の調査では、①社会人の学習実態 ②学習内容に関する意識 ③ DX・デジタルリスキリングに関する意識 について聞いており、同サービスのウェブサイトでは、調査結果の詳細がわかる資料を無料で配布しています。
■調査実施の背景
急速なテクノロジーの進展、DX推進の必要性や人的資本の重要性の高まりなどを受け、多くの企業にとって従業員へのリスキリングは重要課題となっています。また、個々の社会人にとっても、変化する環境の中で自身の価値を高めていくため、新たなスキルや知識の獲得が求められています。
いま、社会で働く個人は学習に対してどのような意識を持っているのか、企業はその従業員の学習に対してどのように考えているのか、その実態を明らかにするため、GLOBIS 学び放題は調査を実施しました。
本調査では、インターネット調査により一般の社会人1,032人の他、人事担当者412人の声を集めました。また、GLOBIS 学び放題利用者のデータも併せて用い、リスキリングの傾向を学習状況からも明らかにしました。
■調査結果
<調査結果サマリー>
①社会人の学習実態:
社会人の約6割が学習習慣を持っていない。学習習慣がある人には、「キャリア目標を持っている」「現在の仕事でスキルに対する課題を感じている」などの特徴がみられる
②学習内容に関する意識:
「人事が学んでほしいこと」と「社員が感じている課題」との間には、ギャップがある。人事がチームや部下のマネジメントなど「組織」に関することを学んで欲しいのに対し、社員は自身の基礎・思考スキルなど「自身」に関する学びへの関心が高い
③ DX・デジタルリスキリングに関する意識:
人事はDX・デジタル化と組織との関係性を学んでほしいと考えている。一方社員は課題意識が薄く、「特に課題はない」という回答が約4割
<①社会人の学習実態>
アンケートに回答した社会人の約6割は「(業務外での)学習を行っていない」と答えています(図1)。さらにアンケート内容と学習習慣の有無を分析した結果、学習習慣には「キャリア目標」「スキルに対する課題意識」「役職」「年収」が相関していることがわかりました(図2)。一方、キャリア目標がない社会人が59%にのぼるなど、個々人が学習習慣を持つにあたっての難しさも明らかになりました(図3)。
(図1)
(図2)
(図3)
<②学習内容に関する意識>
調査では、人事担当者は社員にチームや部下のマネジメントに関することを学んでほしいと思っている一方、社員は自身の業務における基礎スキルや思考スキルへの課題感を高く持っていることがわかりました(図4)。人事担当者と社員の意識にはズレがあることが伺えます。このようなズレは、特に若手/中堅社員、あるいはベテラン社員と人事担当者の間に顕著にみられました(図5)(図6)。
(図4)
(図5)
(図6)
<③DX・デジタルリスキリングに関する意識>
所属企業や部署でDXやデジタル化への取り組みがどのようにされているか尋ねたところ、社員の56%が取り組みが無い・わからないと答え、関心の低さが伺えます(図7)。このような傾向は、DXやデジタル領域について社員が課題に感じることの1位が「特に当てはまることはない」であることなどにもあらわれています。一方人事担当者は特に「DX・デジタル化の自社や自部門との関係性の理解」「デジタルコンプライアンスや情報セキュリティの基礎知識」など、社員に関連事項の学習を進めて欲しい意欲が高く、人事担当者と社員の間のギャップが明らかになりました(図8)。
(図7)
(図8)
調査結果は、企業の人材育成に役立つ提言とともにレポートとしてまとめ、オンライン上で配布しています。
https://pages.globis.co.jp/gdp_wp_hodai_0579.html
■GLOBIS 学び放題 国内事業 統括ディレクターコメント
今回のリサーチでは、 「人事が学んでほしいこと」と「社員が感じている課題」との間の大きなギャップが明らかになりました。
多様な働き方が広がりつつある現在、キャリアのあり方は十人十色です。終身雇用・年功序列が”当たり前”ではなくなりつつある中、働く個人は自身の市場価値に無関心ではいられません。人材市場において人手不足・流動性が高まる中、その傾向はより顕著になっていると言えるでしょう。一方、テクノロジーの進化など環境変化に適応していくため、企業は組織の変革を実現できる人材の育成を急務としています。今回の調査結果は、こういった社会の状況を反映したものだと言えます。
社会が大きく変わりつつあるいま、企業・個人いずれも、これまとは異なるビジネス・業務の在り方に挑戦し、新たな分野への学習を実践していく必要があります。この調査結果、およびレポートに記したグロービスからの提言が、企業や個人の成長を促す一助になれば幸いです。
GLOBIS 学び放題は、2017年のサービス提供開始来、論理的思考などのコンセプチュアルスキルからすぐに使えるビジネススキルまで、「わかりやすく、楽しく学べる、品質の高いコンテンツ」を幅広い分野で提供し、個人の成長や、企業の人材育成に貢献してまいりました。さらにDX・デジタル領域のコンテンツや機能を一層強化しながら、体系的かつ本質的な学びをお届けしていきます。
■調査概要
①インターネットによるアンケート調査
調査期間: 2023年4月28日~2023年4月30日
調査対象: 20歳~59歳の正社員 (営業職、事務職など)、人事担当者
回答人数: 1464人
調査エリア: 全国
調査方法: インターネットによるアンケート
②GLOBIS 学び放題利用者データ
データ取得対象期間: 2022年3月1日~2023年2月28日
データ取得対象: GLOBIS 学び放題受講者のコース視聴データ
対象人数: 約23万人
◇GLOBIS 学び放題(http://hodai.globis.co.jp/)
「GLOBIS 学び放題」は、グロービスがこれまでビジネススクールや企業内研修、出版事業を通じて培った、良質な経営教育のコンテンツやビジネストレンドを、スマートフォンやPCなど利用シーンに合わせたデバイスで、いつでもどこでも好きなだけ学習することができるサービスです。ビジネスに必要とされる体系的な知識を、2,600コース、11,000本以上の動画に収録、2023年10月時点で累計受講者ID数は約85万以上に成長しています。動画は1本あたり3分程度から構成しており、隙間時間に手軽に学習することが可能。
◆グロービス (https://www.globis.co.jp)
グロービスは1992年の設立来、「経営に関するヒト・カネ・チエの生態系を創り、社会の創造と変革を行う」ことをビジョンに掲げ、各種事業展開を進めてきました。「ヒト」の面では、学校法人としての「グロービス経営大学院」ならびに、株式会社立のスクール「グロービス・エグゼクティブ・スクール」「グロービス・マネジメント・スクール」、企業内研修事業を行うグロービス・コーポレート・エデュケーションとeラーニングやオンラインクラスのほか定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」などを提供するグロービス・デジタル・プラットフォーム、「カネ」の面では、ベンチャー企業への投資・育成を行うベンチャー・キャピタル「グロービス・キャピタル・パートナーズ」、「チエ」の面では、出版事業ならびに情報発信サイト/アプリ「GLOBIS知見録」により、これを推進しています。さらに社会に対する創造と変革を促進するため、一般社団法人G1によるカンファレンス運営、一般財団法人KIBOW による震災復興支援および社会的インパクト投資を展開しています。
グロービス:
学校法人 グロービス経営大学院
・日本語(東京、大阪、名古屋、仙台、福岡、オンライン)/英語(東京、オンライン)
株式会社 グロービス
・グロービス・エグゼクティブ・スクール
・グロービス・マネジメント・スクール
・企業内研修
・出版/電子出版
・「GLOBIS 学び放題×知見録」/「GLOBIS Insights」
・「GLOBIS 学び放題」/「GLOBIS Unlimited」
株式会社 グロービス・キャピタル・パートナーズ
顧彼思(上海)企業管理諮詢有限公司
GLOBIS Asia Pacific Pte. Ltd.
GLOBIS Asia Campus Pte. Ltd.
GLOBIS Thailand Co. Ltd.
GLOBIS USA, Inc.
GLOBIS Europe BV
その他の活動:
・一般社団法人G1
・一般財団法人KIBOW
・株式会社茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメント
・株式会社茨城放送(LuckyFM)
【取材に関するお問い合わせ先】
グロービス 広報室 担当:土橋涼
E-MAIL: pr-info@globis.com